2025年 6月号
認知症は、65歳から発症リスクが高まり年齢が進むにつれて発症率が高くなる疾患です。男女比では、女性の方が発症率が高い傾向にあります。今回は認知症の90%を占める4大認知症の特徴を簡単にご紹介させて頂きます。
①アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多い型で、脳神経細胞の死滅による脳の委縮が原因です。自分がやった事も忘れるため、物がとられたと言い出す「物盗られ妄想」や帰り道が分からないなど、記憶力、理解力、判断力の低下が特徴です。
②レビー小体型認知症は、神経細胞にできる特殊なたんぱく質の増加が原因で、「パーキンソン症候群」や見えない物が見える「幻想症状」、「睡眠行動異常」が特徴です。
③前頭側頭型認知症は、前頭葉と側頭葉の萎
縮が原因で、自覚なしに物を持ち去る、同じ事を繰り返し話す、暴力的になる、突然どこかに行ってしまうなど、物忘れの症状は少ないですが、行動の異常が現れるのが特徴です。
④血管性認知症は、脳血管の障害により起こり、脳の血管障害部にのみ機能低下が現れるため、症状が人により違い、ムラがあり、出る時と出ない時がある「まだら認知症」が特徴です。感情が不安定で、些細な刺激で、泣いたり笑ったりする「感情失禁」を起こす方もいます。
認知症に対する漢方薬の対応は、脳の機能低下を防ぐ、脳血流の改善、脳の老廃物を溜まらなくするなどの予防をする事と、攻撃的、睡眠障害、抑うつなどの周辺症状の緩和が目的となります。
認知症が気になる方はご相談下さい。
わたなべ薬房
053-0041
北海道苫小牧市美園町2丁目1-4
■営業時間 9:00~19:00
■定休日 日曜日
お電話でのお問合せはこちら