2025年 5月号
起立性調節障害は、小学校高学年から中高生に多くみられる症状です。朝起きられない、立ちくらみ、動悸、気持ち悪い、吐き気、腹痛、頭痛などの症状を伴い、朝に体調不良を訴え、学校に行きたくても行けない状態をいいます。
原因はストレスや生活習慣(食事や睡眠)が関係している事が多いです。
【ストレスが原因の場合】
過度なストレスが続く事で、人間の体はストレスに負けないように「コルチゾール」というホルモンを分泌し交感神経を高めます。これが続くと、活性酸素が発生して、脳にゴミのような物が溜まります。
ある程度になると脳はコルチゾールの分泌を抑制するのですが、活性酸素が海馬の伝達を邪魔する事で脳は「コルチゾールが出ていない」と間違って判断してしまい分泌を促し続けてしまうのです。すると、コルチゾールが出っぱなしになってしまいコルチゾールの枯渇(不足)を招いてしまいます。
コルチゾールは1日の中で、朝に一番分泌量が多く、活動を促す役割を担っています。つまり、起立性調節障害の方は、活性酸素の発生によりコルチゾールが枯渇し、活動するホルモンが不足する事で、朝動きたくても動けない体の状態になってしまっているのです。
【生活習慣が関係している場合】
生活習慣(食事や睡眠)も深く関わっています。
❑ 夕食時間が午後8時以降 ❑ ファーストフード、お菓子、コンビニ弁当が多い
❑ 睡眠時間が短い❑ 寝るのが遅い ❑ 水分を多くとっている ❑ 冷たい物のとりすぎ
❑ 甘い物、脂物、肉料理が多い ❑ 便秘または下痢などがある
以上の事から、生活リズムや食生活が乱れる事によりエネルギー代謝の異常が起こり朝の不調が起こりやすくなります。また、腸内環境の悪化にも関係しています。
起立性調節障害は、自分ではどうする事もできなくなっている状態です。本来の姿を取り戻すために、乱れた身体を整える事が大切となります。お子様が起立性調節障害で悩まれている方はご相談下さい。
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