2025年 3月号
排卵痛は、卵巣から卵子が飛び出す時に起こる下腹部の痛みで、痛み方も個々により強弱があります。腰痛や出血を伴う方もいらっしゃいます。
排卵痛は無いのが正常で、排卵痛がある方は、何らかの原因で身体に乱れがあると考えられます。今回は中医学(漢方)による排卵痛を起こす原因をご紹介させて頂きます。
これ排卵痛かな?と判断する目安は、生理周期が28日の場合、低温期(14日間)から高温期(14日間)に移行する前後に痛みがあれば排卵痛の可能性が大です。
排卵痛は排卵がスムーズに行われないために起こります。原因として「瘀血」(おけつ)といって血液の巡りが悪くなり滞っていて、卵胞が破裂しづらいために痛みが起きます。この時は、血液の巡りを良くして詰まりや停滞をとる働きのある漢方薬(活血化瘀剤)を用います。
また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの卵巣が脹れている場合や子宮内膜症、子宮腺筋症などで癒着がある場合は排卵しづらい為に痛みが起こる事もあります。これらも瘀血に関係があります。痛みが強い時は、病院で検査をする事もおすすめします。
また、子宮や卵巣のパワー不足により卵胞の成熟が十分でない「腎虚」の場合も排卵痛は起こります。腰の痛みやだるさを伴ったりします。この時は卵胞を成熟させる漢方薬(補腎剤)を用います。
排卵痛がある時は身体に不足や停滞がある状態が考えられますので、排卵痛が気になる方はご相談ください。
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