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活血・補腎(かっけつ・ほじん)

2024年 12月号

中医学(漢方)では、健康長寿の秘訣として「活血・補腎」(かっけつ・ほじん)という言葉があります。

活血は、血液を隅々まで巡らせる事です。これがうまくいかないと、血液はよどみ、血管がサビつき、細胞に栄養が届けられず、更に老廃物の回収ができずに体に溜まり、身体の不調や病気の原因となります。この状態を瘀血(おけつ)といいます。ちなみに病院の血液サラサラの薬は太い動脈に作用します。血管の99%は毛細血管という細い血管が全身に張り巡らされていますので、毛細血管の瘀血の対策は、活血作用のある漢方薬が効果的です

補腎の「腎」は中医学では腎臓以外に、成長、発育、生殖、老化に関わると言われ、生命のエネルギーを蓄えている臓腑と考えられています。「腎」年齢により消耗していくので、年齢を重ねると、疲れやすい、足腰の弱り、脳、骨、耳、目などの不調が現れてきます。妊娠する力が弱い、物忘れが多い、更年期障害なども「腎」の弱りに関係しています。補腎とは読んで字のごとく、腎を補う事で、「腎」が急激に減らないように補っていきましょうという意味があります。漢方薬の中に体質に合わせた腎を補う補腎剤がありますので、自分の身体に合った補腎剤を服用していくと、元気な毎日を過ごす事ができるでしょう。

活血補腎とは、生命のエネルギーを補いながら血液の巡りをよくして、身体のメンテナンスを行おうという事ですね。「活血・補腎で健康長寿」に興味のある方はご相談下さい。