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帯状疱疹

2024年 11月号

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスが原因で発症します。水ぼうそうが治った後も体内に潜んでいて、免疫力が低下した時にウイルスが暴れ出し発症します。最初は神経痛のような痛みが皮膚に現れ、違和感、かゆみ、ピリピリした感じになり、その後、水疱や発疹、水ぶくれやズキズキ、焼けるような痛みとなります。この痛みは眠れないくらい痛みを伴う事もあります。1度なったら2度3度と発症する事も珍しくないので厄介です。加齢や過労、スレスなどが原因で発症しやすくなります。

治療は基本、病院での対処となりますが、合わせて漢方薬を用いながら、症状の軽減をする事もできます。今回は、漢方での対応をご紹介致しますので、参考にして頂ければと思います。

疱疹が赤く熱感、痛みが強い時は、清熱・解毒の漢方薬を用い、炎症を鎮め、痛みや熱感を和らげます。

水疱や化膿が強い時は清熱・利湿の漢方薬でジュクジュクや化膿を鎮めて、痛みなどを軽減させます。

疱疹が消えても局部に痛みが続く場合は活血・理気・疎肝の漢方薬を用い、深部の滞りを通じさせ慢性期、回復期の痛みを軽減します。

局部の疱疹や痛みが強くないが治りが遅く長期化する時は、治す力が落ちているので、回復力を高められる漢方薬を用います。

帯状疱疹の予防は、ワクチンが選択肢としてありますが、日頃から、過労、睡眠不足、ストレスなどに気をつける事も大切です。また、体質に合わせた漢方薬を服用しながら身体の抵抗力を充実させておく事もおすすめします。