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多汗症

2024年 7月号

多汗症は、運動時や暑い環境に関係なく汗が出やすく、大量の汗や、人前での汗などが気になり悩まれている方も多いです。今回は中医学(漢方)による多汗症の原因をご紹介します。

 ①汗が漏れ出るのを防げない「衛気不足」タイプ

このタイプの方は、体表(毛穴)を閉じる力が不足しているため、汗が漏れやすくなっています。疲れやすい、風邪を引きやすいなどエネルギー不足の傾向にある方に多いです。

 体内に熱がこもりやすい「陰虚火旺」タイプ

このタイプの方は、体の潤いと熱のバランスが保てず、体内に熱がこもり汗が湧きでやすくなっています。上半身のほてり、のぼせ、寝汗をかきやすい方に多いです。また、更年期の女性にも多く見受けられます。

  体内に湿と熱が停滞している「湿熱」タイプ

このタイプの方は、体内に老廃物が滞り熱化した為に、汗が蒸されて出てきます。汗がベタッとする、シャツが汗で黄色くなる事もあります。消化の悪い食事(肉類、脂物、甘い物などの過食)、お酒を飲まれる方に多いです。

 精神的、緊張からの「肝気鬱結」タイプ

このタイプの方は、緊張やストレスなどを受けて自律神経が乱れる事で汗がでてきます。手の平や脇などに汗が出やすいです。顔が赤くなりやすい方もいます。

多汗症は大きく分けて、上記の様な原因で起こります。それぞれの原因に合わせた漢方薬もございますので、お悩みの方は、お気軽にご相談下さい。