2024年 6月号
膀胱炎の時には抗生物質がよく使われ、改善する事が多いですが、よくなってもまた繰り返しなる方や抗生物質で効果がない方もいらっしゃいます。膀胱炎には、「細菌性の膀胱炎」と「無菌性の膀胱炎(間質性膀胱炎)」があります。
今回は主に無菌性の膀胱炎を中医学(漢方)による考えからご紹介致します。
① 繰り返しなる方は「加齢、過労や冷え」などがあると免疫力が低下し、膀胱炎を繰り返し、慢性化しやすくなっています。また、「疲れやすい、風邪をひきやすい、またはアレルギー体質のある方」は、粘膜の防衛力が弱いために菌に感染しやすい為に膀胱炎になりやすくなります。
② 膀胱炎の急性期では、膀胱湿熱(ぼうこうしつねつ)と言って「頻尿、灼熱感、排尿時の痛み、ヒリヒリ感、尿の濁りや色が濃い」などの症状が現れます。こちらは、膀胱に湿熱といって熱のこもった老廃物が停滞して炎症を起こす事で起こります。細菌性でも無菌性でも起こります。
③精神的な原因により起こる神経性膀胱炎もあります。「ストレスが多い、怒りやすい、イライラしやすい、またなったらうしようと不安になる」などがある場合は、自律神経の乱れから膀胱が過活動して、膀胱炎のような症状が現れます。
④胃下垂、疲れやすい、胃腸が弱い方は、内臓が下垂する事で膀胱が圧迫される事で起きる膀胱炎もあります。
抗生物質で改善しない、繰り返し膀胱炎になりやすい方は、漢方薬での対処法がそれぞれありますので、膀胱炎でお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。
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