2024年 5月号
赤ら顔になる原因は、食生活の乱れ(脂物、辛い物、アルコール、暴飲暴食)や生活習慣の乱れ(夜更かし)、ストレスなどが関係している事が多いです。また、酒さ様皮膚炎での赤ら顔は、ステロイドの長期使用や化粧品による刺激が影響する(強く反応しないので、気づかずに使用しているうちになる)事で起こる事もあります。
顔が赤い状態を中医学(漢方)では血熱(けつねつ)といい、血に熱をもち血管が拡張する事で顔が赤くなると考えられています。
この時は血熱をとる漢方薬を用いて血管拡張を防ぐようにします。また、血熱がある方は便秘、ほてり、肌荒れ、イライラなどを伴う事も多いので、その時は大黄などで便から熱を逃がし解毒する事も有効です。
また、長期の血管拡張は、瘀血(おけつ)といって血の巡りが滞り停滞した状態も併発している事が多いので、停滞した血液を巡らせる活血化瘀の働きのある漢方薬を用いて対処します。
生活習慣の中で、消化に悪い物を食べていると、胃腸で消化しきれなかった飲食物が停滞し、熱を帯びてしまうと湿熱(しつねつ)という状態になり赤ら顔に影響するので食事に気を付ける事も大切です。
顔の赤みで、ポッと一時的に赤くなるのは、体に必要な水や血、ホルモンなどが不足して起こる赤みなので、不足した物を補う必要があります。常時赤い時は、熱がこもっているので、不要な熱を取り除く必要があります。同じ顔の赤みでも対処法が変わりますので、赤ら顔でお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。
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