2024年 3月号
漢方薬を飲む時に大きく分けて2つのパターンがあります。一つは今起きている辛い症状を改善したい時、もう一つは、病気になりづらい身体作りをするために予防で飲む時です。
中医学(漢方)では、未病先防(みびょうせんぼう)という言葉があり「病気になる前に体質を見ながら対処して、病気を未然に防ごう」という考え方があります。その中で、微小循環障害(毛細血管の血流が悪くなる状態)の改善がとても重要になります。
微小循環障害は、年齢を重ねる事で、ひそかに進行するもので、最初は気づかない所から始まり、肩こり、頭痛、しびれ、生理痛、手足の冷え、しみ、くすみ、口唇が紫色、目の下のクマなどが見られだし、症状が進むと、心臓(心筋梗塞)、脳(認知症・脳梗塞)腎臓(慢性腎炎、透析)、や血管(動脈硬化、高血圧)など、重大なトラブルへと発展していきますので要注意です。
血管といえば太い動脈を思い浮かべると思いますが、全身で太い血管は1%で残りの99%は毛細血管からなっています。
微小循環(毛細血管)の役割は全身に酸素や栄養を運ぶ事と、老廃物を回収して排出する働きがあります。微小循環障害だと、酸素や栄養が細胞に届かず細胞が死んでいきます。老廃物が回収されないと疲れやすくなります。疲れには栄養を補う事も必要ですが、老廃物を取り除いて、排毒する事で体のスッキリ感が得られます。
微小循環障害は、あらゆる病気の原因になると言われているので、日頃から車のエンジンオイルを交換するように、漢方薬などで身体のメンテナンスをしていくといいでしょう。
わたなべ薬房
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