2024年 1月号
中医学(中国の伝統医学)では、季節と五臓六腑と味に関連があると考えられています。
「春=肝(情緒、自律神経に影響)=酸味」
「夏=心(循環器、精神に影響)=苦み」
「土用=脾(消化器に影響)=甘味」
「秋=肺(呼吸器、皮膚、免疫に影響)=辛味」
「冬=腎(元気の源)=鹹(塩辛い)」
などに関連しています。
今回は冬の「腎」についてご紹介します。
中医学での「腎」は西洋医学の腎臓とはイコールではなく、もっと幅広い意味を持ち、成長、発育、生殖、老化に深く関わっているといわれています。具体的に影響が出る症状には、子供では骨や脳の発育不全、大人では物忘れ、骨粗鬆症、足腰の衰え、加齢に伴う耳の機能低下、白髪、頻尿、夜間尿、歯の弱りなどあります。
また「腎」はホルモンを蓄えているので、更年期障害や不妊症にも大きく関わっています。
「腎」は元気の源で、産まれてきた時に親から授かり、その後は飲食によって不足を補っています。「腎」は年齢により必ず衰えてくる臓腑ですので、腎を補う食品を上手に取り入れる事で身体の土台がしっかりして元気を保つ事ができます。
腎を養う物には塩気のある鹹い(塩辛い)食べ物や黒い物がよいとされています。
*塩辛い物とは自然の塩辛さの事で、塩化ナトリウムを使った食塩の塩味は体にはよくないのでご注意下さい。
「腎」によい食材は、天然塩、牡蠣、昆布、黒ゴマ、わかめ、海苔、ひじき、黒豆や豆類、くるみ、枸杞の実、山芋などがおすすめです。
この冬は「腎」を補う食品を積極的に取り入れて、元気な身体作りを目指していきましょう!
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