2023年 11月号
中医学(漢方)では、身体の状態を診るのに「舌」の状態を確認します。舌は五臓六腑につながり、気、血、津液(水)が足りているか、邪魔していないかを客観的に診る事ができます。朝起きたら自分で身体の状態をセルフチェックできる様に簡単な舌の診方をご紹介します。
【淡白舌】 色が薄く白っぽい舌
元気や栄養が低下している状態です。疲れやすかったり、血が不足している場合もあります。白が濃い時は体の冷えが強い状態です。
【紅舌】 色が赤い。
体に熱がこもった状態(体温とは別)。ほてり、のぼせ、口や喉が渇きやすい。炎症性疾患や内熱があり更年期症状が起きやすい状態です。
【紫舌】 色が紫、暗い
舌の裏に紫が浮き上がっている。
血の巡りが悪く滞っている状態です。
血行不良、動脈硬化などで現れます。
【白苔】 舌に白い苔がのっている。
胃腸の消化能力以上の飲食物が処理できずに苔が湧き上がって、老廃物が溜まっている状態。
【黄苔】 舌に黄色い苔がのっている。
老廃物が長く停滞する事で、苔に色がつく。
体に熱がこもっていたり、アルコール、脂物や消化の悪い食べ物が続いたりすると出てきます。
*苔(白も黄色も)は体の中から湧き出てくる物ですので、苔磨きを行っても、原因が改善されなければ、また湧き出てきます。
【胖大舌】 舌がポテッとして広がっている。
冷えや胃腸の弱りにより水分代謝が悪くなり舌に水が溜まっている状態です。
【歯根舌】 舌に歯型がついている。
疲れがあると、舌を支えられなくなり舌がベロンと垂れ下がり、歯に押されてつきます。
歯形と胖大がある時は、冷えや水分代謝の低下している状態です。
正常な舌は、薄い紅、薄い苔になります。
上記の他にも様々な舌の状態がありますが、簡単に身体の状態を把握するのにチェックしてみて下さい。気になる状態があればお気軽にご相談下さい。
わたなべ薬房
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