2023年 7月号
皮膚病になった時、病院でお薬を頂いて、よくなればいいのですが、なかなかよくならない方もいられます。皮膚は内臓の鏡と言われるように、皮膚はその部分だけの問題でなく、体の中が関係しています。体質や生活習慣、食事、環境、ストレスなどの影響により体のバランスが乱れる事で、治りづらい状態になってしまうのです。治りづらい原因の一つに「粘膜の異常」があります。これには2つのパターンがあります。
一つは生まれつき皮膚の弱い方(アトピーなど)で、粘膜が薄い傾向にあり、そのため腸の粘膜も薄く、腸管粘膜からアレルゲンが血液に侵入しやすくなる事で、免疫の過剰反応を起こし血管が拡張して皮膚の炎症が続いてしまいます。
もう一つは、元々皮膚が弱くない方の場合で、腸内環境を悪くする食事、例えば乳製品、お肉、脂物、甘い物、お酒など、消化が悪く高タンパクな食事が続くと、腸に負担がかかり、腸の粘膜が破綻して慢性炎症を起すために、炎症反応が皮膚に起き、繰り返します。このような事があると、塗り薬を塗っても治りづらいのです。
粘膜が慢性炎症を起こすと、免疫反応により血管が拡張し赤みが出ます。拡張した血管から滲出物がもれると、ジュクジュクします。化膿すると膿胞や炎症を助長します。
治らない皮膚病の原因の一つは、腸管粘膜の弱りや破綻による炎症反応が関係している事が多いです。対処法としては、腸に負担のかかる食事に気をつけて、粘膜を丈夫にする漢方薬を飲みながら体質改善をする事が必要です。
良くならない、繰り返す皮膚病を改善したい方はご相談下さい。
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