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月経リズムに合わせた周期調節法子宝を授かる

  漢方薬で月経周期を整えて妊娠率をUPさせる。

周期調節法って何??

妊娠するために女性の身体は、卵を育て(卵胞期)卵胞から卵子を排卵して(排卵期)内膜を厚くフカフカ(黄体期)にし着床すると妊娠、着床しないと内膜を血にくるんで体外に排泄(生理期)そして新たに卵を育てるというサイクルを一定のリズムで毎月行われています。

このリズムやサイクルに乱れがあると、なかなか妊娠に至らないという事になります。逆にリズムを整える事で妊娠しやすい体へと向かい妊娠率がグッと上がります。また、このリズムはホルモンと連動していますので、月経リズムが整うと、ホルモンバランスが整ってくるという事と同じとなります。

月経周期に合わせた周期調節法とは、基礎体温表により、何が原因で妊娠しずらいのかを推測し、周期の各特性に合わせて漢方薬を飲み分けながら、具体的な対策を行うことで、自然に妊娠しやすい体に整えていく方法です。

病院の治療をしながら漢方薬は服用できますか?

漢方薬は体を整える物なので病院で治療しながらでも服用できます。
 *まれに服用を控えた方がいい時もありますので、要ご相談下さい。

周期別の対応法のご紹介

月経期(3日〜7日)

着床しなかった内膜を血にくるんで体外に排泄して次の妊娠のためにリセットする期間です。この期間は経血を徹底的に排泄する漢方薬を使い子宮をお掃除してあげることが大切です。

子宮筋腫や内膜症、腺筋症などがある方は、月経痛や経血に血の塊がみられます。これらの症状がある方は、症状を改善しながら子宮のお掃除をしていきます。

卵胞期(低温期 14日間+-2日間)

この期間は卵を育てる期間なので、しっかり卵を発育させる事が重要です。しかも質の良い卵を育てる事が大切となります。卵胞の発育や質が悪かったりすると、排卵障害や黄体機能不全にもかかわってくるので、良質な卵を育てる重要な時期となります。

生理後3日目で2~3mmの卵ができます。8日目には8mm位に育ち、その後、卵の発育が14日目で20mmまで急成長します。

質のいい卵を育てるには漢方薬が最適で、この時期には補陰の漢方薬を重点的に補い、卵の発育を促します。特に8日目から14日目は卵が急成長する時期なので、たっぷり補陰して良質な卵を育てていきます。

この時期に、基礎体温が高すぎたり(36.3℃以上)、短すぎたり(12日以内)すると良質な卵ができないので、状態に合わせた漢方薬で調整していきます。*ホルモン剤や安定剤、排卵誘発剤を長期使用している方は低温期が高くなる傾向があります。

排卵期

成熟した卵胞を排卵させる期間です。しっかり排卵するには卵がしっかり育っている事が重要です。排卵期は低温期から高温期に以降する期間が3日以内で0.3℃の体温差が必要です。さらに排卵しずらい、スムーズに移行しないという方は、何らかのトラブル(PCOSなど)が考えられますので、個々に原因を見て対処していきます。この時期はスムーズに排卵させる為に理気活血する漢方薬で排卵を促します

黄体期(高温期 14日間)

内膜を厚く柔らかくして着床の準備をする期間です。エストロゲンによって厚くなった内膜を着床しやすいように柔らかな内膜、よくフカフカのベットといいますが、内膜を柔らかくフカフカにする事で着床が可能になります。一般的には内膜が8mm以上が着床する目安です。また、厚さがあっても柔らかくなければ着床しないので、血の巡りを良くしながら温める漢方薬を服用し、着床しやすい内膜にしていきます。内膜がフカフカになるには基礎体温は36.7℃を超える事が必要です。

また排卵誘発剤を長期使用されている方は内膜が厚くならないという副作用もありますので、漢方薬のような自然な物で内膜を厚く柔らかくする事が大切になります。。

黄体期が16日を超えると妊娠の可能性があります!!

妊娠しずらい基礎体温のパターン

よく見られる妊娠しにくい基礎体温のパターンと、その対処法をご紹介します。

高温期が低い

36.6℃以下 正常 (36.7℃以上)

高温期の体温が36.7℃を超えない場合は、内膜が柔らかくならずに着床しずらい状態ですので温める力をつけながら生命力を増す漢方薬を服用します。また、内膜を厚くするのに卵胞の発育を促し低温期にも気をつけながら着床しやすい内膜を作っていきます。

高温期が短い

12日未満 正常(14日間±2日)

高温期に入り12日未満で途中陥落や生理が始まってしまう時は黄体不全が考えられます。黄体不全は黄体期(高温期)だけの問題でなく、いい卵が育たないために黄体が足りなくなるので卵胞期(低温期)でいい卵を育てるのに必要な漢方薬も加えながら高温期には温める漢方薬を服用して高温期が12日以上、継続できる状態にしていきます。

低温期が長い

16日以上 正常(14日間±2日)

卵の発育、成長する力が弱いと低温期が長くなり卵胞の発育が悪くなります。また排卵にも影響を与えてしまいます。この場合は、元気をつけて卵が成長する力を高める漢方薬を服用して、低温期を正常なリズムに戻していきます。

 

 

低温期が短い

12日未満 正常(14日間±2日間)

低温期が10日未満だと、卵巣の力が低下して卵胞が育ちにくい状態になっています。排卵したとしても空包や遺残卵胞などの問題も出てきます。検査ではFSHが高くなります。この場合は精を高める漢方薬を服用して、卵巣の働きを高めて、良質な卵を育てていきます。

低温期が高い

36.4℃以上 正常 (36.3℃以下)

低温期が基準より高すぎると卵が熱せられて、いい卵に育つ事ができなくなります。排卵誘発剤やホルモン剤を長期使用されている方は低温期が高くなりやすいので要注意です。この場合は、卵の発育を手伝いながら過剰に上がった体温を抑えていく漢方薬の服用で低温期が36.3℃以下になるように調整します。

低温期から高温期の上昇が遅い

正常(0.3℃の差、3日間以内)

低温期から体温の上昇に時間のかかる場合は、様々な問題が考えられます。ストレス、血の巡りが悪い、多嚢胞卵巣、高プロラクチン、黄体不全など、排卵をスムーズに出来なくなる原因があります。この場合は、それぞれの原因や体質に合わせた漢方薬を服用する事で、スムーズな排卵ができるようにします。

基礎体温が全体的に低い

低温期…36.2℃以下 高温期…36.6℃以上にならない

全体的に体温が上がらず虚弱なタイプなので、血を増やし温める漢方薬を服用しながら妊娠する力をつけていきます。一番改善しやすいタイプでもあります。

 

基礎体温が全体的に高い

低温期…36.5℃以上 高温期…36.7℃以上

全体的に体温が高い場合はホルモン剤の副作用や甲状腺機能亢進、骨盤炎症などがあり、身体に余計な熱がこもっている状態となります。余分な熱を取り除きながら精を増す漢方薬を服用する事で、体温が過剰に高い状態を改善していきます。

基礎体温の変動が激しい

差が0.2℃~0.3℃の変動が多くある状態

このパターンはグラフがギザギザしています。高プロラクチンや甲状腺も考えられますが、ストレスが多い、睡眠がよくない、イライラしやすいなどが原因の事が多いです。この場合は睡眠の質を良くしたり、ストレス解消する漢方薬を服用する事でギザギザが治まってきます。

■ 周期調節法で妊娠をご希望の方は「基礎体温表」をつけましょう ■

基礎体温をつける事で、ホルモンの変化乱れが把握しやすく、具体的な対策ができます。

病院の検査頼みではなく、自分で自分の身体のリズムや変化を把握しましょう。

周期調節法では、周期毎の変化や低温期、排卵期、高温期の体温を基に対策していきますので、基礎体温表は必ずつけるようにしましょう。

漢方の古い経典の中に「月経を整えないと妊娠は難しい」逆に「月経が整えば妊娠する」という条文があります。漢方薬のような自然な形で、月経を整えていく事が妊娠の一番の近道です。漢方薬を飲んで、妊活をしてみたいとお考えの方は、是非ご相談下さい。