疲れやすい、体がダルい、朝が弱い、立ちくらみがする。こんな症状は貧血かな?と思った時に「貧血には鉄分」と考えると思います。鉄分は血液中のヘモグロビンの材料なので、血液を増やすには、「鉄分の入った食事」と「鉄剤」で改善するのが一般的です。病院などでも鉄剤を処方される事が多いです。
しかし、現実には食事で鉄分を必要量摂取するのが難しい…鉄剤は胃腸に負担がかかりお腹が痛かったり、もたれたりして飲むのが辛い、などと訴える方が多いです。
さらに鉄剤は非常に吸収率が悪い栄養素でもあるので、鉄剤をとっているにも関わらず思ったより体に吸収されずに効果がでない、良くなっている感じがしないという方も多くお見受けします。
このような事でお困りの方には血を増やす漢方薬が喜ばれています。食事で補えない栄養を補給しながら、胃腸や体に負担なく自然に血液を増やす事ができるのが嬉しいですね。
*貧血のタイプにより服用する漢方薬も変わってきますので、体質や症状をお聞きした上で体に合った漢方薬をお選び致します。
【貧血の症状】
・疲れやすい ・体がだるい ・立ちくらみ、めまい ・頭痛 ・息切れ ・動悸 ・生理痛
・顔色が悪くなる ・爪がもろくなる ・朝起きられない ・冷え症 など
【貧血の原因】
・生理による血の消耗 ・妊娠、出産 ・更年期 ・ストレス ・ダイエット ・栄養不足
【貧血の種類】
□鉄欠乏性貧血…鉄が不足して血液のヘモグロビンが減少して起こる。
□溶血性貧血…赤血球の破壊されるスピードが速く、赤血球の造血が間に合わなく起こる。
□巨赤芽球性貧血…ビタミンB12や葉酸不足で赤血球が巨大化して起こる。
□再生不良性貧血…赤血球を作る働きが弱くなり起こる。
貧血の症状がある方で
❶「検査によりヘモグロビン濃度や赤血球の数が減った状態」
❷「検査で異常がないのに貧血の症状がある」という大きく分けて2つのタイプがあります。
検査で貧血と言われた方、または貧血の症状があるのに検査では異常がないという方も貧血の様な症状があれば、漢方・中医学では「血虚(けっきょ)」といいます。血液が不足しているのはもちろん、血液があるのに上手に働いていない状態を言います。
以下の症状が多く当てはまる方は血虚かも?
□ 手足が冷えやすい
□ 疲れやすい、時に立ちくらみする
□ 生理不順
□ 生理の後半から終わった後に生理痛がある
□ 肩こりがひどい
□ 筋肉がけいれんしたり、つりやすい
□ 爪が薄くて割れやすい(スプーン爪)
□ 目が疲れやすく、乾きやすい
□ 肌が乾燥しやすい
□ 髪にツヤがなく、パサつく、抜け毛が多い
□ イライラ、気持ちにゆとりがなくなる
□ 夜ぐっすり眠れない、夢を見ることが多い
血虚では栄養や潤いが不足したり精神活動に影響を与えると言われています。脳に栄養が行かないと「めまい、立ちくらみ、疲労感」が現われ、心臓に届けられる血液が少ないと「動悸や息切れ」を起こします。血液が少ないので「生理が乱れたり、遅くなったり、生理で血液が消耗された後半にシクシク痛む事」もあります。潤いが不足すると、「肌や髪が乾燥しやすくツヤも失われてしまいます」精神活動に影響を受けると、心の栄養が減り「気持ちにゆとりが無くなったり、イライラしやすくなったり、睡眠」にも影響が出てくる人もいます。更に爪は血の余りと言われ、血が不足すると爪に栄養が届かずに爪がもろくなりやすくなるのも特徴です
□漢方薬
血液を補う代表的な生薬に当帰があります。当帰は血に栄養を与え、血の循環を促す働きがあります。婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)には当帰が約7割含有されているので、効果が実感しやすくなっています。さらにシロップ剤で飲みやすく「飲むのが楽しみ」「これなら毎日続けられる」と女性に評判がいい漢方薬です。貧血はもちろん血虚の症状の改善にお役にたちます。
最近物忘れが増えてきた、眠りも浅くて脳がスッキリしない方の貧血には心脾顆粒(しんぴかりゅう)をおすすめします。「最近、脳に栄養とエネルギーが不足している」と感じられる方の貧血に合っています。
血液に良い物を食べたり飲んだりしているのに効果がいまいち。という方は血液を造る工場の働きが弱っているのかもしれません。血液を造る工場が弱っていては、いくら血液に良い材料をとっても血液に変化させる事ができないために血液が不足してしまうのです。
漢方・中医学では、血液を造る臓腑は脾と腎が関係しています。脾は消化吸収を高めるので血液の材料を吸収しやすくしてくれます、腎は骨髄を主っているので造血機能に深く関係しています。
□漢方薬
参茸補血丸(さんじょうほけつがん)は胃腸の働きを高め、腎の造血機能を高めるので、血液を造る力が弱った方の貧血に喜ばれています。また、体を温める働きもあるので冷え症で貧血の方にもおすすめです。
血液を作る材料で欠かす事のできない栄養素はビタミンB12や葉酸、亜鉛、鉄などがあります。元々食品から摂取しづらく吸収されにくい栄養素ですが、食事の偏りや加工食品の多い食事、無理なダイエットなどで必要な栄養素が不足している方も多いです。
また、鉄欠乏性貧血の他に亜鉛欠乏性貧血が48%と貧血に亜鉛不足が関わっているパターンが約半数いらっしゃいます。鉄だけでなくと亜鉛を一緒にとる事で貧血の改善率が上がるというデータもあります。
□サプリメント
栄養素の不足には、漢方薬より良質なサプリメントをおすすめしています。ビタミンやミネラルを含有したサプリメントは各社から出ていますが、当店では天然自然で化学合成されていない良質のサプリメントを選んでおすすめしています。毎日飲まれる物なので、しっかりした物を飲んで頂きたいと考えています。
ワタナベ活性型オイスターは特に亜鉛や鉄分などのミネラル不足の方
バイオリンクは特に葉酸やビタミン、緑黄色野菜の不足の方におすすめします。
*どちらもビタミンB12、葉酸、亜鉛、鉄分は含有されています。
貧血でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
じっくりお話しを聞いた中で、あなたに合った漢方薬を提案させて頂きます。
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