2021年 3月
現在、日本での糖尿病患者は予備軍を含め2000万人いると言われています。日本は欧米に比べて高度肥満者が非常に少なく、世界の中でも肥満者が少ない国と言われています。それなのに糖尿病になる人が多いのは何故でしょう?食事が欧米化した事に加え、どうやら日本人の体質が大きく関係しているようです。まずは、糖を分解するインスリンの分泌量が元々少ない人種という事があります。日本人は農作物を食べてきた人種なので、糖を分解するインスリンの量は少なくてもよかったからです。もう一つは、日本人は、インスリンが効かなくなる要素を持っているからと言われています。これはどういう事かというと、内臓脂肪がつくと脂肪組織が肥大して慢性炎症が起きインスリンが糖を分解できなくなります。これをインスリン抵抗性といいます。このインスリン抵抗性が、内臓脂肪が多少ついただけで起きてしまうのが日本人の体質と言われています。そんなに太っていないのに糖尿病になる方はこのパターンになります。
このように、インスリンの分泌量が元々少ない、少ない内臓脂肪でもインスリンの効き目が悪くなる事が日本で糖尿病が多い原因の一つと言えます。
糖尿病対策には、基本は食事と運動になりますが、内臓脂肪の蓄積を抑え、脂肪組織の肥大による慢性炎症を抑えてインスリン抵抗性を起こさないようにする事が大切です。
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