2020年 9月
最近、何日も微熱(37℃〜38℃)が続き病院に行っても異常がないと言われ、困って相談に来られる方が多く見受けられます。病院などでは、風邪の他、感染症、炎症があるかなどを検査で調べます。しかし検査で異常が見つからなければ、対処する事ができないのです。漢方・中医学では、検査で異常が無いのに微熱が続く事に対しての考え方があります。主に 「陰虚発熱」「気虚発熱」が多く見受けられます。他に「風邪の熱、決まった時間に発熱、ストレス性の熱」など、発熱のパターンは様々ありますが、よく見られる長期に微熱が続く陰虚発熱と気虚発熱のパターンをご紹介します。
「陰虚発熱」は、体を滋養する陰液の消耗により余った陽気が熱となる事で発熱します。症状は口が渇く、寝汗、夕方からのほてり、舌が赤いなどを伴うのが特徴です。この時は、減った陰液を補いながら熱を鎮める漢方薬を飲むと熱が落ち着きます。
「気虚発熱」は、疲労が続いた事で起きる熱で、疲れがある、元気がでない、食欲不振などを伴うのが特徴で、この時は、疲労を取り除き元気を回復する漢方薬を飲むと熱が落ち着きます。
風邪のような急性の熱は長くは続きませんが微熱は体の消耗が関係しているので、長く続く傾向にあります。それぞれの原因に対して対処をする事により、微熱は治まってきます。
このように漢方・中医学では長期の微熱に対しての対処法があります。検査で異常がないのに微熱が続いてお困りの方はお気軽ご相談下さい。
わたなべ薬房
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