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気滞(張る症状)

2022年 4月

「胃やお腹が張る、オナラがよく出る、ゲップが多い、喉が詰まった感じ、ため息が多い」これらの症状は、中医学では「気滞(きたい)」といいます。気は体の中をスムーズに巡っているのですが、我慢する事や緊張する事が多い、ストレスなどがあると体の気の巡りが滞り渋滞してしまう事で、詰まりや張った症状が現われます。

気滞のある方は、逆流性食道炎や胃痛、腹痛、腰痛を伴う事があります。また、オナラが出るとスッと楽になると言われます。病院の検査で異常が見られないケースも多いです。

最近、逆流性食道炎の方に病院で六君子湯という漢方薬が処方されるケースを多く見かけます。六君子湯は気を増やす漢方薬です。逆流性食道炎の方は、気は足りているが詰まって逆流している状態なので、気を増やすのではなく、気の詰まりをとって渋滞を解消してくれる漢方薬を飲むことによって胃をスッキリさせてくれます。

また、気滞は移動する性質を持っているので、昨日はここが痛かったが、今日は違う所が痛いなど、痛みが固定せずに移動する事もあります。また、ストレスの気滞は両脇が張るような症状も出ます。おならやゲップは臭いがしない事も特徴の一つです。

中医学(漢方)では気滞という概念がありますが、西洋医学ではこの概念は無いようですので、張る症状が気になる方は、漢方薬で気滞をとると早く楽になりますよ。

気になる方はお気軽にご相談下さい。