2022年 5月
「睡眠をとっているのに日中眠くなる」なんて事はありませんか? 日中、眠くてたまらないという症状を「嗜眠(しみん)」と呼びます。
中医学(漢方)では嗜眠の原因は、大きく分けて・脾胃(胃腸)の不調・瘀血(血液の巡りが悪い)などが考えられています。
脾胃の不調では、「湿困脾胃」といい、甘い物や脂物など、胃腸に負担のかかる飲食や水分の摂り過ぎ、湿度の高い環境などが原因で胃腸の働きが乱される事で、体に不要な老廃物(痰濁)が溜まり脳に栄養や酸素が運ばれるのをブロックされる事で起きます。体や頭が重だるい、口がネバネバする、便がベトッとするなどの症状も見られます。
もう一つは「脾胃虚弱」といい、胃腸の働きが弱る、または胃腸が冷えている事で食べたり飲んだりした物が栄養に変えられず、老廃物になったりエネルギーが不足する事で、脳に栄養や酸素が届かない為に起こります。食欲が落ちる、食後に眠たくなる、疲れやすいなどの症状も見られます。
「瘀血」では、血液の流れが悪く、滞る事により、脳に栄養や酸素が運ばれる量が減り酸欠のような状態で眠気が現われてきます。肩こりや頭痛、唇や舌の色が紫という症状を伴います。
嗜眠では、脳の器質的な疾患もありますので、病院で検査を受けて、脳に問題が無ければ上記のような体の弱りや乱れが原因と考えられますので、漢方薬で症状を改善する事ができます。気になる方は、一度ご相談下さい。
わたなべ薬房
053-0041
北海道苫小牧市美園町2丁目1-4
■営業時間 9:00~19:00
■定休日 日曜日
お電話でのお問合せはこちら