2022年 8月
むくみには、急性と慢性のものがあります。中医学(漢方)では、むくみは肺・脾(胃腸)・腎の三臓が深く関わっていると考えられています。
急性のむくみは、主に顔がむくみ、風邪やにきびなどがきっかけになって起こる事が多いです。この時は、肺の働きを整える事で、むくみが解消されます。「肺」は急須の空気穴のような働きをします。急須の空気穴を塞ぐとお湯が出ないように、肺が侵されると穴が塞がれた状態になり水が出なくなりむくみが起きます。
慢性のむくみは、脾と腎の機能低下が主になってきます。
「脾(胃腸)」は水分代謝をする働きがあり、胃腸が元々弱い方、飲食の乱れにより胃腸に負担がかかると、水分代謝が悪くなり水が氾濫してむくみが起きます。手足・全身のむくみ、食欲低下、軟便・下痢などの症状も見られます。
「腎」は体内の余分な水分を尿に変えて体外へ排出する働きがあるので、腎が弱ると水を出せなくなりむくみが現われます。特徴は下半身のむくみがメインで、足腰が弱い、手足の冷え、夜間尿などの症状も見られます。
また、脾と腎が冷えているとむくみは起きやすくなります。二臓が冷えると、水を変化させる力が弱り水を停滞させてしまうためにむくみが起きます。
むくみには五苓散という漢方薬が有名ですが、それだけでは改善されない事も多く、むくみが起きた原因に合わせた漢方薬を選ぶ事で対処する事ができます。むくみでお困りの方はお気軽にご相談下さい。
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