2023年 3月
春になると起きやすい症状の一つにアレルギー性鼻炎があります。アレルギー性鼻炎には、花粉など特定の季節に起きる「季節性鼻炎」とダニやハウスダストなどが原因の「通年性鼻炎」があります。春にひどくなるのは、季節性鼻炎ですね。季節性鼻炎は花粉だけでなく、春の風が粘膜を刺激して起きる事もあります。その時は「血管運動性鼻炎」という鼻の血流が悪い事により、温度差が影響して現れる鼻炎もあります。アレルギー性鼻炎と血管運動性鼻炎は、くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまりなど、出る症状は似ていますが、アレルギー性鼻炎は粘膜にIgE抗体という物質が付着しています、血管運動性鼻炎にはIgE抗体が存在しないのが違いです。IgEは血液検査で調べる事ができます。
(血管運動性鼻炎は過去の記事で、ホームページに載せていますのでそちらを参照下さい)
アレルギーでは花粉や細菌が侵入した時にIgA抗体という免疫物質が、これらを死滅させます。しかしストレスや睡眠不足になるとIgA抗体は減少してしまい、アレルギー反応が出やすくなります。
アレルギー体質の人は、長年の食生活の影響が大きいです。アレルギー体質になりやすい食生活は、冷たい物のとり過ぎ、高タンパク、高脂肪の食事が続くと胃腸や粘膜を弱らせIgA抗体の産生が少なくなり、アレルギーを発症しやすくなります。
アレルギー性鼻炎の対策には生活習慣や食事を見直す事が大切です。鼻炎薬で症状を抑えるだけでなく、アレルギー体質を改善したいと考えている方は、ご相談下さい。
わたなべ薬房
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