2023年 5月
西洋医学(病院)で動悸は、心臓疾患(不整脈、心不全、心房細動など)や甲状腺の異常がないかを検査します。検査で異常がない場合は、自律神経の乱れや何らかの原因で体のバランスが乱れる事で動悸が発生していますので、このような場合は漢方薬の服用が効果的です。
中医学(漢方)では、動悸を7つのタイプに分けて対応しています。
①気血不足…精神疲労や病気、胃腸の弱りなどで 心血が消耗する事で心が養えなくなり起こります。
②陰虚火旺…更年期自律神経失調症や、ほてりやすい方に多く見られます。
③心陽不振…大病の後など衰弱して、心臓の力が弱り起きます。
④水飲凌心…冷え性で、水が体内に停滞する事で心臓を圧迫して起きます。めまいや息苦しさを伴う事があります。
⑤心虚胆怯…普段から驚きやすく、不安感が強くなる時に起きます。
⑥心血瘀阻…血液の巡りが悪い事で、血液がスムーズに流れない為に起きます。
⑦肝鬱胆阻…ストレスなどで、気血の巡りが乱れ痰飲(老廃物)が出来る事で、心臓の働きを邪魔する事で起こります。
以上7つのタイプがありますが、これらの動悸を起こしている原因に合わせた漢方薬を服用する事で症状を改善する事ができます。また、動悸が続く事により不安感が増してくる事もありますので、自律神経を落ち着かせる漢方薬の服用も効果的です。
動悸がある時は、重大な病気が潜んでいる可能性がありますので、まずは病院で検査をして頂き、大きな問題がないか、原因が分からない時に漢方薬の服用をおすすめします。
わたなべ薬房
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