漢方・中医学では更年期のイライラは、ホルモンの乱れが精神を狂わしたと考えます。どういう事かというと、更年期になると、ホルモンバランスが乱れて、体の中に少し熱がこもったような状態になります。熱は亢進(過剰に反応)・冷えは減退(反応が鈍い)という性質を持っています。更年期時期では体質が冷えより熱に傾いている方が多いので、少しの事でも神経が反応しやすい体質になっています。すると些細な事でイライラしやすくなったり、怒りっぽくなったりします。また、生理前にイライラしやすいのは、生理前の体温は高温期なので、体温の高さと更年期の熱が合わさり熱が高まります。熱は上へ上へ行く性質を持っていますので、上がった熱が神経を興奮させてしまうのです。ですので、生理前の高温期には特にイライラしやすくなります。これは自分が悪いのではなく、体がそうさせているのです。さらに気の巡りも悪くなるので、神経の流れがスムーズに巡らなく神経が渋滞した状態になるので、イライラが強くなったり、胸が張ったりする事もあります。
上記でも書いた通り、イライラしやすい、怒りっぽくなるのは「自分が悪いのではなく、体がそうさせている」状態なので、乱れた身体のバランスを整える事で、心に落ち着きもでてイライラも治まってくるので、本来の自分を取り戻す事ができます。
更年期によるイライラは、「腎陰」(女性ホルモン)の減少により、身体に潤いが少なくなり熱がこもった状態になるので、「腎陰」を補う漢方薬で減ったホルモンを補い身体に潤いを持たせると熱の発生を抑える事ができます。さらに気分を晴らして気の巡りを良くしながらこもった熱を取り除く漢方薬を飲む事で、こころに余裕ができてイライラが治まります。
夜更かしや睡眠不足は「腎陰」を消耗する(身体の潤いが減る)ので、気を付けて下さい。夜は12時前に床に入るように心掛けましょう。
食べ物は辛い物は熱をあおるので、イライラを助長しますので、控え目にするといいです。
更年期のイライラでお困りの方はお気軽にご相談下さい。
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